「思想と信教の自由を守る苫小牧市民会議」の2.11反戦平和集会「みんなが反対すれば戦争はやめさせられる」が11日、苫小牧市民会館で開かれ、約60人が参加しました。昨年まで道立高校社会科教諭をつとめ、その後は憲法学習会を全道各地で開いている山本政俊氏が講師です。
山本さんは、小池百合子氏の「希望の党」を例に挙げ、テレビ、マスメディアの影響力の大きさに言及。安倍政権の憲法9条に自衛隊を書き加えるという改憲の動きに触れ、手続きの一つである国民投票について現行制度の問題点を指摘。
特に、広告、宣伝について投票日の2週間前まで制限がなく、お金があればCMを流し放題・・・ということも説明しました。 山本さんは毎日、新聞の首相動静欄を見るようにしているといい「衆院選後、安倍首相は芸能人と頻繁に会っている」と説明。ダウンタウンの松ちゃんや、俳優の津川雅彦さん、中井貴一さん、木村佳乃さん、指原莉乃さんなどの名前を挙げ、「国民投票に向け活動を始めたのだと私は思っています」と強調。影響力が大きい芸能人がCMで呼びかければ改憲の後押しになるだけに、この動きを危惧しているとしました。
自衛隊を9条に書き加えるとどうなる?という点についても説明。社会全体が軍事化し、税金でますます兵器を買うようになる、教育や医療、福祉予算が削られる、北朝鮮とアメリカの関係がさらに悪化し、より(日本国民にとって)危険になる・・・など9点を挙げ、戦争をやめさせるために、1人1人の行動が重要であると訴えました。
山本さんのお話は、一見難しそうに見えるテーマも、とても身近に感じられるような分かりやすいお話でした。
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